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お仕事紹介

2019/01/25

お仕事紹介vol.3「オンライン栄養指導」


オンライン栄養指導とは。

オンライン栄養指導とは、スマホやパソコンを使って食事や栄養面でのサポートを行ううサービスです。忙しい方や、自身のライフスタイルを保ちながら空いた時間で食事面の改善や見直しを行いたい方の利用が多く、サポートは栄養士・管理栄養士の有資格者である専門家が行い、昨今人気が高まっています。

インターネットで検索をかければ「オンラインダイエット」を提供する企業が数社ヒットしますが、既にランキングもされるまでになり需要の高さも伺えます。

オンラインサービスには大きく分けて2つのタイプがあります。

参加者がアプリにアクセスして自主的に習慣や体重の記録を行なっていくものと、10名前後のグループにヘルスコーチが1〜2名伴走するタイプのものです。どちらも食事や栄養面、日常でできる運動情報の配信があり参加者の投げかけた質問や相談にもおおよそ24時間以内で回答を行います。

 

■ITの活用

巷で利用が高まっているオンラインダイエットはITを活用したもので、各社ごとに提供されるサービスに特徴があり、独自のアプリでサポートを行うものやLINE などのSNSを使用したり、食事管理と合わせて動画による筋トレが配信されるものなどと工夫が異なります。

これらの全てはICT (情報通信技術:Infomation and Communication Technology)の利用を見据えたもので、今後はITに留まらずICTを利用した取り組みやサービスの拡大が期待されます。

■オンライン栄養指導の実際

現在、NutriWorks事務局(運営会社:株式会社RDサポート)では企業の健康経営の一環としてオンラインによるサービスを行なっています。テーマは「ダイエット」「快眠」「健康アップ」「体幹力」「食コンディショニング」と企業ごとでカスタマイズされた内容になっています。目標を掲げた参加者はアプリや指定サイトにアクセスし、体重や歩数、行動(習慣)記録を行います。私たち管理栄養士・栄養士は食事や栄養知識の提供を行うのと同時に、日々の行動に対して称賛と励ましで目標に導きます。言わばオンラインではありながら、リアルな保健指導と同様、丁寧さも兼ね備える必要があります。オンラインとオフラインとで大きく異なる点は、場所を問わず遠隔地からもサポートが可能な点です。

子育中の方や、他の仕事をお持ちの方でも業務にあたれるのは大きなメリットです。オンラインコミュニケーションのスキルアップにも繋がる魅力があります。

■オンラインで特に必要とされるスキル

保健指導と異なるのはプログラム期間の1〜3ヶ月間、日々の進捗も確認しながら進められることです。参加者がオンライン上で記録する体重やチェック済みの習慣から小さな変化を読み取り見守ることで参加者の意欲も高まります。

また、オンラインでのコミュニケーションは顔が見えない、声のトーンが伝わらないなどコミュニケーションを行う環境として不利な部分もありますので、専門家の人柄となるイメージの開示は参加者の安心感に繋がります。コミュニケーションは可能な限りで絵文字やスタンプの利用も効果的です。このようにオンラインで信頼関係を作ることが一番大切なスキルとも言えそうです。

■オンライン栄養指導の未来

参加者にとってオンラインサービスは手軽に取り組めるプログラムであり、尚且つ積極的でポジティブに取り組めるリソースです。栄養士・管理栄養士は個人やグループに対して直接サポートできるやり甲斐のあるサービスなのです。

また、テレワークでの栄養指導も可能ですので専門家でありながら働き方の自由度も高くなってきています。

日常に存在する「習慣」や「行動変容」こそダイエットや健康増進に最も大切なポイントとなるため、オンラインで介入できる専門家の役割は大きいと言えます。

「いつでもどこでも」が可能なオンライン栄養指導は「ICT」の持つ分析力、規則的で正確性を活用した専門家によるオンライン指導が多岐分野で拡大すると期待されています。




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