コラム
2022/03/22
今注目!「大豆ミート」の魅力をご紹介♪
最近、身近になってきている「大豆ミート」。スーパーやコンビニなどでも見かけますよね。
なぜ、「大豆ミート」が注目されているのでしょう?
今回は、その魅力に迫ってみたいと思います。
大豆ミートとは(原料・種類・形状)
「大豆ミート」は、その名のとおり、お肉(ミート)のような食感や見た目でありながらも、その原料は大豆です。
乾燥と冷凍があり、ミンチタイプ、ブロックタイプ、フィレタイプなど、形状も豊富です。
では、なぜ「大豆ミート」が最近注目されているのでしょう?
それは、持続可能な食資源の一つだからです。
(⇓⇓「大豆ミート」が貢献するSDGs(持続可能な開発目標)⇓⇓)
「大豆ミート」の魅力!
①「食料危機」「栄養不良の二重負荷」対策への貢献
▼食料危機対策
2050年には、人口が100億人に達すると予測されています。
100億人全員が栄養のある食料を十分得るためには、食資源の確保が必須です。
良質なたんぱく源となる大豆は、持続可能な食資源の一つです。
▼栄養不良の二重負荷対策
現在、発展途上国では飢餓などの「低栄養」、先進国では肥満などの「過栄養」が問題とされています。
良質なたんぱく源であり、低脂肪、食物繊維やミネラルも含む「大豆」は、
まさに「低栄養」「過栄養」どちらの課題解決にも貢献します。
②地球温暖化対策・森林保護への貢献
▼地球温暖化対策
牛のゲップからでるメタンは、地球温暖化の原因の一つと言われています。
脱炭素などの動きを頻繁に耳にしますが、メタンは、CO₂の25倍もの温室効果があると言われています。牛肉の消費量が増えると、家畜のために、たくさんの飼料や水が必要となり、メタン排出量も増えてしまいます。一方、大豆の生産には、飼料を必要としません。水の消費も、家畜の1/8程度で済みます。
▼森林保護
家畜を増やすための土地や飼料を作るための土地を確保するために、広大な森林が伐採されています。大豆の栽培には、このように森林を伐採する必要がありません。「大豆ミート」は、持続可能で環境にやさしい第4のお肉と言えるでしょう。
③食のバリアフリー実現への貢献
動物性食品を一切食べない「ヴィーガン」にとって、「大豆ミート」は、食のバラエティーを豊かにする食材の一つです。
例えば、食文化や価値観の違う仲間との食事は、お店や料理が限定されてしまいますが、「大豆ミート」は、様々な食文化を持つ人が一緒に焼き肉店へ食事に行くなど、食のバリアを感じることなく食事をすることを可能にします。
【大豆ミートを実際に使ってみた!】
~カブのサラダ ジャージャーソースと一緒に~
今回使ってみたのは、「ミンチタイプ」。
「大豆ミート(ミンチタイプ)」を使用して作った肉みそを、スライスしたカブにかけるだけのサラダを作ってみました。
ひき肉は、脂肪分が多いのでこってりしていますが、「大豆ミート」で作るととてもさっぱりしています。
短い加熱時間で省エネにもなり、とても使いやすいです。
まとめ
「大豆ミート」は、持続可能で環境にやさしい食資源の一つです。
栄養価も高く、身体で作ることができない必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく質でもあります。
今「大豆ミート」は、とても身近なものになり、使いやすくなっています。
食を通じて地球を守る取り組みの一つとして、是非「大豆ミート」を摂り入れてみてくださいね。
管理栄養士・松岡 喜美子
<参考>
外務省HP 東京栄養サミット2021
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ghp/page25_002043.html