アンケート
2020/10/22
アンケート調査結果vol.12「管理栄養士・栄養士×フリーランスとは?」
特定の企業や組織に専従することなく、独立して業務を請け負う「フリーランス」ですが、管理栄養士・栄養士にとって「フリーランス」とはどんなイメージがあるのでしょうか?
今回はそのアンケート結果についてご紹介します。
【管理栄養士・栄養士に聞いた】フリーランスのイメージは?
最も多かった回答が「自分のペースで仕事ができる(23%)」でした。
その他肯定的な回答として「年齢や定年に関係なく働ける(16%)」「自分のやりたい仕事ができる(7%)」が多くありました。
一方、否定的な回答として「収入が不安定(16%)」が全体の2番目に多い結果となりました。
雇用関係を結ばない「フリーランス」の一番のメリットは、時間管理がしやすい点でしょう。
その対極にあるデメリットが収入面の不安である点は、まさに納得のいく結果です。
【管理栄養士・栄養士に聞いた】フリーランスとして働きたいですか?
「フリーランスには興味がある」と回答した人は、180人中75人でした。
「すでにフリーランスとして活動中」「フリーランスになるために準備中」と回答した人を合わせると、80%以上の人が、「フリーランスに対して興味がある」もしくは「すでに活動中」ということが分かりました。
次の項目では、具体的にどんなフリーランスとして活動中なのか、興味があるのかについてご紹介します。
【現在フリーランスとして活動中、もしくは興味のある管理栄養士・栄養士に聞いた】
どんなことを仕事にしている、またはしたいですか?
◆フリーランスとして活動中
- クリニックの栄養相談や保健指導を請け負っています。
- 講師、個人コーチをしています。将来は協会を作って認定制度を作り予防の大切さをより多くの方に広めていきたいです。
- 個人契約でダイエットサポートを行なっています。
◆フリーランスに興味がある
- 「かかりつけの栄養士」として家族単位で食のサポートを行っていきたい
- オンライン栄養指導
- アレルギーや品質にこだわった子供専門の食品小売
- スポーツ栄養でチームサポートやセミナーの実施
- プロの団体と契約して栄養サポートを実施したい
- メールやチャットでのダイエット指導、栄養についてのコラムを書くなど
- もっと健康になりたい女性の食事改善の仕事、今後は栄養士に向けたマーケティングスキルアップの仕事をしたい
- レシピ開発や料理教室
- 栄養価計算、コラム執筆、食育相談
- 介護食サポート
- 企業の栄養サービス監修
- 気軽に出来る栄養アドバイスやコンセプト(部活男子やソフト食など)に合わせた家事代行など
- 健康や美容トピックのユーチューバーにチャレンジしてみたい
- 健康経営のコンサルタントをしたい
- 栄養ケアステーションを立ち上げ医療機関と提携をして、在宅医療や在宅介護の現場で食事サポートをしたい
まとめ
「個人事業主」とも表現される「フリーランス」は、「時間管理」「業務内容」などを自由に選択しやすい反面、社会保険の手続きや確定申告なども自分で行う必要があります。
最初は面倒に感じますが、確定申告などの知識は持っていて損はありません。自分で行う楽しさを感じる事ができれば、大いにメリットも享受する事ができるでしょう。
また、今回のアンケート結果から、疾病予防、健康経営、ダイエット、医療、介護など、管理栄養士・栄養士が「フリーランス」として活躍できる可能性は無限大であることも伺えました。
フリーランスとしての活動に興味がある方は、目指したいイメージに近い人の話を聞いてみるなど自分なりの第一歩を踏み出してみると、新しい世界を見つける事ができるかもしれません。
管理栄養士・松岡 喜美子