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お仕事紹介

2019/09/19

お仕事紹介Vol.5「講師/講演」


「人前で話す」事に自信が持てなくて、「講師/講演」なんて無理!と思っている方、そんな事はありません。
苦手意識がある方も、場数を踏むことで、いつの間にか、緊張しなくなっているはずです。
今回は、「講師/講演」の仕事内容、醍醐味、工夫について、ご紹介します。

 

◆講師/講演の仕事とは?

①セミナー講師

「生活習慣病予防」「ダイエット」「アンチエイジング」など、テーマに沿って、決められた時間で、パワーポイントなどを使って、講話する仕事です。あらかじめ依頼者から提示された資料に沿って行う場合と、一から自分で資料を作る場合とがあります。
一から資料を作るのは大変ですが、かなりPCスキルや専門的知識を身につけることが出来ます。

 

②大学や専門学校の講師

「栄養学」「食品学」「スポーツ栄養学」「調理学」など幅広く科目が分かれており、管理栄養士や栄養士、看護師、調理師などを目指す学生に向けて講話します。各科目で必須となる項目を取り入れながら、授業を進めていきます。テスト問題を作ったり、評価したり、資格取得に向けて、総合的に生徒をフォローしなければならないこともあります。

 

③学会や研究会での講演

キャリアを積むと、学会や研究会での講演依頼を受けることもあります。専門分野での依頼を受ける事がほとんどです。自身の研究成果についてのプレゼンであったり、基礎知識についてのプレゼンであったり、講演内容は様々です。

 

◆講師/講演の醍醐味とは?

慣れない間は緊張するかもしれませんが、だんだんよい反応をもらえるようになったり、多くの質問を受けたりするようになると、大きなやりがいを感じる事が出来るでしょう。人は、話を聞いてもらうことが大好きです。自分の講演を一生懸命聞いてもらえる喜びは非常に大きいものです。

また、人前で話す事は、アウトプットにもなるのです。アウトプットすることで、より深い知識を身につける事が出来ますし、話し方なども工夫出来るようになります。

「講師/講演」の仕事は、大きなスキルアップのチャンスです。

 

◆講師/講演のすすめ

~個別と集団との違いは?~

対象が個別であれば、その方の生活リズム、環境など個々に合ったアドバイスが可能です。一方、対象が集団になると、個人差の幅が広くなり、基本的には一般的な話が中心になります。スマホなどで簡単に情報を手に入れる事が出来る今、一般的な話は、既に耳にしたことがあるような話題ばかりになり、あまり興味を持ってもらえないでしょう。

個別であっても、集団であっても、共感し「自分事」として捉えて頂く事が大切です。

 

~「伝える」から「伝わる」へ。話を聞いてもらうためのポイント~

興味を持って聞いてもらえなければ、相手の時間を奪ってしまうことになります。そうならないためにも、「自分事」として共感を持っていただける話し方をしなければいけません。

資料が一から作れる場合は、資料作りにも工夫が必要です。

具体的には、

  1. テーマに沿った情報収集を行う。(資料名、HPなど、情報源はきちんとメモしておきましょう。)
  2. イラストや写真を効果的に取り入れて、出来るだけ、「視覚」でわかる資料にする。
  3. 話題の順番、構成を、しっかり練る。

大きく分けると3段階で、資料作りを行っていきます。大変な作業ではありますが、資料がただの資料ではなく、意味のある資料にするためにも、何度も見直し、構成をしっかり練りましょう。

 

資料が完成したら、次に、話し方についてイメージを作ります。

調べた話題を中心に、時には自分の体験談を取り入れたり、話題になっているニュースを盛り込んでみたりすると、「見たことある」「自分も経験したことがある」などといった「共感」を得る事が出来るでしょう。慣れない内は、資料を見直しながら何度も練習することをおすすめします。

当日、頭が真っ白にならないためにも、準備は万全にしておきましょう。

 

◆こんな工夫もおすすめ。 講師/講演の仕事をするために。

日常から言葉遣いに気をつけたり、情報を収集するように心がけたりしていると、いざ「講師/講演」の依頼がきた時に役立ちます。緊張しやすい人は、緊張しないおまじないを考えておいたり、小規模のグループで積極的に発言してみたりしておくとよいでしょう。
私自身、人一倍緊張しやすいタイプなので、手のひらに3回「人」を書いて飲み込んでみたり、ハーブティーを持参して直前はリラックスするように心がけたり、深呼吸したり、ストレッチしたりと様々なおまじないを試しました。適度な緊張はいいですが、過度に緊張すると、上手く話せなくなります。緊張のしすぎで、せっかくのチャンスを、納得のいかないもので終わらせてしまうなんてもったいないですよね。私の場合、深呼吸とストレッチが、特別な道具も不要で、いつでも出来るリラックス法となっています。

 

◆まとめ

最初から、緊張しないで上手く話すなんて、出来なくて当然です。日常から、正しい情報を収集して説明できるようにまとめておりたり、人前で発言する練習をしたりしておくと、突然の「講師/講演」依頼にも、焦らなくて済みます。緊張しやすい人は、リラックスできるアイテムや動作を考えておくなどの工夫もおすすめです。

チャンスがあれば、大きなスキルアップの一歩と捉え、是非挑戦してみて下さい。

管理栄養士・松岡 喜美子




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