コラム
2021/11/11
【4種類のチョコレートを比較!】カカオポリフェノールの効果
高カカオチョコレートに多く含まれるカカオポリフェノール。
なんとなく美容や健康にいい印象がありますよね。
今回は、そんなカカオポリフェノールについて、具体的にご紹介します。
ポリフェノールとは?
ポリフェノールとは、たくさんの(ポリ)フェノールという意味で、フェノール性物質の中で分子内に複数のフェノール性水酸基(OH基)をもつ物質の総称。
ほとんどの植物に含まれており、5000種類以上あると言われています。
色素や香り、辛味、苦味などの特徴があります。
代表的なポリフェノール
「抗酸化」って何?
活性酸素の発生やその働きを抑えたり、活性酸素そのものを取り除いたりすることを「抗酸化」と言います。
「活性酸素」は、体の中で酸素を利用する際に、常に作られています。
適度の活性酸素は、免疫機能などに重要な役割を果たしていますが、ストレスや年齢、紫外線、たばこ、多量飲酒、食品添加物、紫外線などにより、過剰になると老化、がん、動脈硬化、免疫力低下などを引き起こす原因になります。
ポリフェノールには、活性酸素を除去し、過剰に作られないようにする強い抗酸化作用があります。
その抗酸化作用が実際にどのような効果をもつのか、カカオポリフェノールについてご紹介します。
カカオポリフェノールの効果
「血圧を下げる」
血管内に炎症がある場合、カカオポリフェノールがその炎症を抑え、血管を広くすることにより血液が流れやすくなり、血圧が下がると考えられています。
「動脈硬化の予防」
・HDL(善玉)コレステロールを増やす
・LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐ
LDLコレステロールが酸化されると、血管の壁にプラークを形成しやすくなり、動脈硬化が進行します。
カカオポリフェノールには、LDLコレステロールの酸化を防ぎ、プラークを形成しにくくし、動脈硬化を予防する効果があると考えられています。
「美容効果」
過度の活性酸素が作られると、シミやシワ、肌荒れの原因になります。
カカオポリフェノールは、これらの活性酸素を除去し、過剰に作られるのを防ぐ効果があるので、アンチエイジング効果も期待できます。
4種類のチョコレートでカカオポリフェノール含有量を比較!
見ての通り、カカオ含有量が高ければ高いほど、カカオポリフェノールも効率よく摂れます。
ミルクチョコレートは、砂糖が多いので、カカオポリフェノールを目的に摂ることは、おすすめできません。
カカオポリフェノールの1日に摂りたい量は?
カカオポリフェノールは、水溶性なので、数時間経てば、体内からなくなってしまいます。
カカオポリフェノールの効果を期待するなら、10時や3時の間食として、分けて摂ることがおすすめです。
目安量は、まだはっきりとわかっていません。
ヨーロッパでは、1日200㎎の摂取で、正常な血液循環の効果が得られるとされています。
また、日本の研究では、1日600㎎の摂取により、血圧低下が見られたと報告されています。
1日600㎎なら、カカオ88%含有チョコレート、4枚分(112kcal)
間食としても、ちょうどいい量ですね。
まとめ
カカオポリフェノールの効果は、認知機能の向上や、抗アレルギー効果など、これからまだまだ可能性が期待されています。
高カカオチョコレートは、血糖値を上げにくく、間食としてもおすすめです。
夕食が遅くなりそうなときの、夕方の間食としてなど、効果的に摂ることで、ダイエット効果も期待できそうですね。
<参考>
厚生労働省 e-ヘルスネット「活性酸素とストレス」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html
厚生労働省 e-ヘルスネット「抗酸化物質」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
愛知学院大学心身科学部教授 大澤 俊彦「高カカオチョコレートによる健康効果」
http://www.chocolate-cocoa.com/symposium/pdf/sympo_20e.pdf
チョコレート・ココア協会HP「ポリフェノールの効果」
http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/