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2021/10/14

【4種類のチョコレートを比較!】高カカオチョコレートは、ダイエットに効果的?


食欲の秋。
スーパーやコンビニに並ぶチョコレートの種類が豊富になる季節。
その時の気分や目的によって選ぶのも楽しみの一つですよね。
カカオポリフェノールの美容効果やダイエット効果が話題になり、カカオ含有量が注目されるようになりました。
今回は、4種類のチョコレートの栄養成分表示から、ダイエット効果に迫ってみたいと思います。

まずは、クイズです。

 

『チョコレートクイズ』

①~④は、同じメーカーのカカオ含有量がそれぞれ違うチョコレートの栄養成分表示です。
Ⓐ~Ⓓのどのチョコレートが、あてはまるか分かりますか?

<答え>①-Ⓓ ②-Ⓒ ③-Ⓑ ④-Ⓐ

原材料表示から読み取る

4種類のチョコレートは、カロリーはどれもほぼ同じですが(ⒶⒷ:48g当たり/ⒸⒹ:49g当たり280kcal)、たんぱく質、脂質、炭水化物の量はそれぞれ違っています。
原材料表示を見てみると、ⒶⒷⒸは、カカオマスが最初に記されていますが、Ⓓのミルクチョコレートは、砂糖が最初に記載されています。

ここでおさらいですが、原材料表示は、原材料に占める重量の割合の高い物から順に記されます。
なので、ミルクチョコレートは、カカオマスよりも砂糖含有量(g)が多いことが分かります。
…となると、Ⓓのミルクチョコレートは、炭水化物量の多い①もしくは②であることが、予想できますね。

一方、カカオ88%チョコレートは、カカオマス、ココアパウダー、ココアバターに続いて、砂糖が記されています。炭水化物量が最も少ない④であることが予想できます。

 

チョコレートの原料を知る

チョコレートの原料は、「カカオ豆」。

『カカオマス』とは、カカオ豆を、焙煎して細かく砕き、外皮を取り除いてできる「カカオニブ」をすりつぶし、ペースト状にして固めたものです。

「カカオニブ」から脂肪分だけを抽出したものが『カカオバター(ココアバター)』。

さらに、その後に残る固形物をパウダー状にしたものを「カカオパウダー(ココアパウダー)」といいます。

 

高カカオチョコレートは、脂質が高い

ここで注目したいのが、高カカオチョコレートのダイエット効果です。

高カカオチョコレートは、脂質を豊富に含む「カカオ豆」を原料としているので、注意をしなければ、脂質の摂りすぎにつながります。

実際に、上記4種類のチョコ―レートの脂質比をみてみましょう。

Ⓐ:カカオ88%チョコレート      :46%(脂質22g/48g中
Ⓑカカオ70%チョコレート     :42%(脂質20g/48g中)
Ⓒビターチョコレート(カカオ55%):35%(脂質17g/49g中)
Ⓓミルクチョコレート       :37%(脂質18g/49g中)

まさに、カカオ88%チョコレートは、約半分が脂質です。
これを見ると、とてもダイエットにおすすめできるとは言えませんよね。

高カカオチョコレートのダイエット効果

1.糖質が少ない

Ⓐカカオ88%チョコレート                    :38%(糖質:10g、食物繊維8g/48g中)
Ⓑカカオ70%チョコレート                    :48%(糖質18g、食物繊維5g/48g中)
Ⓒビターチョコレート(カカオ55%) :57%(炭水化物28g/49g中)
Ⓓミルクチョコレート                        :53%(炭水化物26g/49g中)

高カカオチョコレートには、食物繊維が含まれます。また、血糖値を上げる糖質が少ない特徴があります。

 

2.カカオポリフェノールの効果

こちらについては、次回、詳しくご説明します。

 

まとめ

今回は、「ミルクチョコレート」、「ビターチョコレート」、「カカオ70%チョコレート」、「カカオ88%チョコレート」の栄養成分を比較してみました。
ミルクチョコレートやビターチョコレートは、糖質が多いですが、高カカオチョコレートは、脂質が多いという特徴があります。
ダイエットに効果的かどうかは、見方により変わることも、このことから理解できますね。

次回、チョコレートのダイエット効果として知られるカカオポリフェノールについて、ご紹介します。

 

管理栄養士・松岡 喜美子

 

★原材料表示については、こちらもチェック♪

アンケート調査結果vol.7 「管理栄養士の本音!食品表示気にしてる?」

 

<参考>
高カカオを謳ったチョコレート_結果報告(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0114-10j.pdf

 




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