アンケート
2019/12/05
アンケート調査結果vol.3 「管理栄養士・栄養士が選ぶ!子どもに食べさせたいおやつとは?」
子ども達が大好きな「おやつ」。管理栄養士・栄養士の皆さんはご存知の通り、幼児期の子どもはまだ胃袋が小さく消化機能が未熟なので、3回の食事だけでは成長の為に充分な栄養を摂ることが出来ません。その為、おやつは「補食=第4の食事」として位置づけられており、1日に必要なエネルギーの10~20%を補うことを推奨されています。
しかし、内容や与え方次第では虫歯や肥満の原因になったり、正しい味覚を育てる弊害になったりすることもあります。
管理栄養士・栄養士の皆さんは、子供のおやつについてどのように考えているのでしょうか。アンケート結果を見てみましょう。
アンケート調査① 子どもに食べさせたいおやつは?
第1位 野菜・果物・・・・32%
第2位 乳製品・・・・・・28%
第3位 小魚・・・・・・・27%
第4位 イモ類・・・・・・21%
その他 米飯類、市販のお菓子、パン類
市販のお菓子はごく少数の方のみで、ビタミン・カルシウム・炭水化物等が摂れる食材が上位という結果になりました。特にカルシウムは日々の3食の食事ではで摂りにくく、不足しがちの傾向があります。そのため、おやつで補給する方も多いのかもしれません。
アンケート調査② エネルギー補給の他、おやつに期待する効果は?
第1位 楽しみ・気分転換・・・・・・・・・・48%
第2位 骨や歯を強くする・・・・・・・・・・29%
第3位 風邪をひきにくい丈夫な身体にする・・19%
補食という役割以外にも、お楽しみ要素やリフレッシュもおやつの大切な役割と捉えている方が約半数でした。
親子や友達同士で、楽しくコミュニケーションをとりながら、3度の食事とはまた異なる食感・味・見た目などのおやつをいただくことは食経験を豊かにする絶好の機会ですよね。
骨や歯を強くしたり、風邪をひきにくい丈夫な身体にしたりする効果を期待する人も合わせて約半数でした。「子どもに食べさせたいおやつ」のアンケート結果にも繋がりますね。
アンケート調査③ おすすめの手作りおやつは?
手作りおやつは余計な添加物を入れずに摂りたい栄養を好みの味付けで作れることや、子どもと一緒に作れば食育の効果もあり、様々なメリットがあります。
管理栄養士・栄養士の皆さんの回答の中で多かったキーワードごとに、具体的なおすすめおやつをピックアップしてご紹介します。
◆乳製品
- 餃子か焼売の皮にチーズを包んで焼く
- スイートポテトにチーズやスキムミルクを入れる
- 牛乳と甘酒のゼリー
◆きなこ
- 茹でたマカロニにきなこ+砂糖を和える
◆ホットケーキor蒸しパン
- 野菜・果物のピューレやおからを生地に混ぜ込む
◆おやき
- 桜海老・じゃこ・納豆・ごま・出汁などの中で好きな具材を入れて円盤型に形を整え、ごま油でカリカリに焼く
他にもご紹介しきれないほど様々なおすすめおやつをご回答いただき、誠にありがとうございました。参考になるおすすめおやつはありましたか?
厚生労働省における平成22年の満1歳~就学前の子どもを保護者に間食の与え方についての調査では、「時間を決めて与える」という人は約半数程度で、更に「おやつの栄養価に注意している」という人が約10%しかいなかったということです。
管理栄養士・栄養士の皆さんが意識しているような内容をもっと一般の方々にも広め、「おやつ」の時間をより有意義なものにしていきたいですよね。
次回のテーマは、「管理栄養士・栄養士のお仕事事情」です。
管理栄養士・吉田 和美
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≪参考資料≫
「保育所における食事のガイドライン」(p3,4)
www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide.pdf
≪これまでのアンケート結果≫
アンケート調査結果vol.1「なぜ管理栄養士・栄養士になりたいと思いましたか?」
https://nutriworks.jp/post/columns/59
アンケート調査結果vol.2「ダイエットにおススメの運動は何ですか?」
https://nutriworks.jp/post/columns/155