レシピ
2019/03/07
【レシピ】花粉症対策レシピ
花粉の気になる季節になってきましたね。
栄養指導の現場でも、花粉症についてのご相談を受ける事も多いのではないかと思います。
花粉症に効果のある食べ物については、いろいろと研究されていますが、何かひとつだけの食べ物を食べて改善する事はないようです。食事バランスを意識しながら、花粉症の症状を和らげる食べ物を、毎日のお食事に摂り入れる事をお勧めしましょう。
★腸内細菌のバランスの乱れは免疫力の低下につながります。免疫力の低下によって花粉症などのアレルギー性疾患にかかりやすくなります。腸内環境整える善玉菌を多く含む食品を摂り入れましょう。
善玉菌を増やす食品・・・ヨーグルト・納豆・漬物、オリゴ糖、食物繊維
★青魚に含まれるEPA・DHAが花粉症などのアレルギー疾患を緩和する事が注目されています。逆に魚に含まれるヒスタミンで食中毒を起こす方もいるので注意してお勧めしましょう。
★活性酸素を抑える働きのある抗酸化ビタミンビタミンA・C・Eを積極的に摂り入れましょう。活性酸素はがん、老化、免疫機能の低下などをを引き起こします。
ビタミンA・・・・緑黄食野菜、うなぎ、レバーなど
ビタミンC・・・・果物、ブロッコリー・キャベツ・ピーマン・小松菜
ビタミンE・・・・ナッツ類、ひまわり油、紅花油などの植物油
また、様々な民間療法があふれており、対象者様よりご質問を受ける事も多いと思います。
厚生労働省から発表されている民間療法の見解によりますと、科学的評価についてはほとんど行われておらず、アンケートにより患者さんが実感している民間医療の効果を調べた結果では、有効率が高いものでも、逆に効果を認めなかったとする率が高いのも特徴でした。
民間療法の危険性の情報はほとんと伝わっていません。患者さんが代替医療に頼った結果、エビデンスに基づいた標準治療を軽視する事のないように、しっかりと勉強して正しい情報を提供していきたいですね。
『鯖のタルティーヌ』
旬の春キャベツとEPA ・DHAを多く含む鯖の水煮缶を使いフランス風オープンサンドイッチを作りました。春キャベツにはビタミンC、胃腸を整えるビタミンUの成分が含まれているのはご存知と思いますが、最近ではイソチオシアネートという成分が注目されています。このイソチオシアネートは抗酸化作用がありガン予防・花粉症の予防にも期待されている成分です。
<材料 一人分>
バケット… 3 ~4カット程度 A(鯖の水煮…50g トマト…30g 玉ねぎ…20g 生姜のしぼり汁…小さじ1/2 トマトケチャップ…小さじ1 塩・こしょう…少々 )キャベツ…60g パプリカ赤…20g パプリカ黄色…20g ヨーグルト…大さじ2 リンゴ酢…小さじ1 塩・こしょう…少々 レモン薄切り…適量 バター…適量
<作り方>
① 玉ねぎはみじん切りトマトはざく切りにします。
② 鍋にAの材料を入れ鯖をほぐしながら水分がなくなるまで煮詰め、塩、こしょうで味を調え、鯖ペーストを作ります。
③ キャベツ、パプリカは薄くスライスをしひとつまみの塩を加え混ぜて10~15分おき水気を絞ります。
④ ③にヨーグルト、アップルビネガーを加えて混ぜ合わせて塩・こしょうで味を調えます。
⑤ 薄く切ったフランスパンにうすくバターを塗り、④の野菜と②の鯖ペーストをバランスよく盛り薄切りレモンを添えて完成です。
※リンゴ酢ではなく穀物酢でも代用できますが、リンゴ酢にすると酸味が抑えられまろやかな風味が期待できます。
管理栄養士・飯塚 典子
花粉症の民間療法について。(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html
花粉症に緩和効果、魚成分、上手に摂取(日本経済新聞2011/10/26)
https://www.nikkei.com/article/DGXDZO35794050R21C11A0MZ4002/
ヒスタミンによる食中毒について(東京都福祉保健局)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/others/his/index.html
魚に起因するヒスタミン中毒について(公益財団法人日本中毒情報センター)
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70351_0100_2.pdf
抗酸化ビタミンについて
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-008.html
腸内細菌と健康について
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html
腸内細菌について
http://www.ebara-hp.ota.tokyo.jp/bumon/eiyouka/img/eiyoutenn/2018_02/02.pdf