コラム
2019/03/16
【コラム】特定保健指導の面談に強くなる ~事前準備編~
前回、電話支援でのポイントをご紹介しました。
今回は面談で強くなるための事前準備のポイントについてお伝えします。
初回面談では緊張される方もいると思います。
また、必要最低限のことだけを話してしまい時間が余ってしまう、逆に話題が逸れすぎてしまい重要なことをお話しできなかったら・・・という不安もありますよね。
事前準備のポイントを押さえれば大丈夫です。事前準備のポイント3つをご紹介します
1 対象者のことを知る
まずは対象者の問診票を確認します。どのような生活習慣であるかをイメージし、プロフィールが分かる場合にはこちらにも目を通し、分からない事については調べておきます。
例えば、
・山田太郎 45歳 営業職
問診票「夜寝る1時間前に夕食を食べる」「欠食が多い」に
チェックが入っていた場合
1.仕事が遅く、夜帰りは遅いかもしれない
2.デスクワークのみより出歩く事があるので、一日の歩数は多いかもしれない
これらをイメージしていく事で目標設定をする際に役立つ情報になることや、面談を進めていく際に信頼関係を構築しやすくなってきます。
2 マイルストーンを決める
それでは、対象者のことを知った次に、当日にどのような流れで面談を進めていくのかを決めましょう。ゴールは「目標設定」だとすると、その間にマイルストーンを置いていくとぶれずに進められます。
マイルストーンとは、道路や鉄道などで一定の距離(マイル)ごとに建てられた標識を指します。
つまり、スタートとゴールがありマイルストーンを決めることで聞くべき又は話すべき重要ポイントを伝えることができます。
例えば、
スタート:食習慣・生活習慣の聞き取り
マイルストーン①:血糖値について原因を認識しているか質問し、知識を共有する
マイルストーン②:タバコの害について質問し、知識を共有する
ゴール:目標設定
3 イメージトレーニングをする
対象者を知り、面談でのマイルストーンを決めた状態でイメージトレーニングをしていきましょう。
経験が少ない場合、イメージトレーニングは重要です。未経験な出来事で身構えてしまったり、うまく対応できなかったりするのは当たり前の事です。
経験を積んでいく中でうまく対応できるようになります。
だからこそ、イメージトレーニングで様々なパターンを頭の中で経験させていくことをお勧めします。
特定保健指導の面談事前準備ポイントは以上となります。事前準備のポイントを押さえて当日は笑顔で面談に臨んでください。
また、当日のポイントについては「特定保健指導の面談に強くなる~トーク編~」に続きます。
管理栄養士・田中 美穂
≪参考資料≫
一般社団法人 感情カウンセラー協会
https://www.kc-a.jp/