コラム
2019/04/11
【コラム】特定保健指導の面談に強くなる ~トーク編~
面談って、とても緊張するものですよね。私も最初の頃はうまく話せるか緊張しました。
今回は面談でのトークに強くなるためのポイントについてお伝えします。
大事にするとよい点や、イレギュラーが発生した際に臨機応変に対応していく方法についてをご紹介します。
1 いきなり本題に入らずにコミュニケーションをとる
対象者の方と初めてお会いするので、最初から本題に入らずにコミュニケーションをとっていきましょう。必要なことだけを聞いてしまうと業務的に感じられてしまいます。
冒頭の2~3分程度は、対象者の受け答えから人柄をつかむためにも、他愛もない会話でお互いのことを知っていくと信頼関係の構築につながります。
例:天気の会話、季節の会話(花粉症など)、時事ネタなど
2 話が逸れすぎる場合
先程と逆のパターンになります。話題が逸れすぎた際は、相手の気持ちに共感した上で前向きな言葉を伝えて話を戻してあげることがお勧めです。
例:対象者Aさん、相談員Bさん
Aさん 「昨日はトラブル続きで本当に大変だったんだよ。電車は遅延するし、突然雨が降ってきて傘はもっていないし・・・」
Bさん 「本当に昨日は大変だったのですね。昨日、沢山大変な事に出くわしたので今日は良いことが起こりますよ。では、次に間食について教えてください。」
3 時間管理のポイント
最後に時間管理のポイントについてですが、前回お伝えしたマイルストーンに時間配分を加えていくとスムーズに進められます。最初は均等に時間配分をして実践してみましょう。
何度か繰り返し実施していくことで、次のように特定保健指導を組み立てることができます。
・前半と後半で分ける目処が決まる
・事前準備の段階で対象者の問診票や健康診断書から重要となる箇所が決まる
・話題のボリュームを考えて資料を用意できる
特定保健指導に慣れていく一番重要なポイントは何度も実践することです。
誰しも一度で完璧に行うことなど不可能です。対象者とのコミュニケーションを大切にして実践を繰り返していくことで磨かれていきます。また、慣れてきたからといって磨くことを忘れないでください。
有意義な時間を過ごせる相談員になり、対象者とのご縁を大切にお仕事をしていきましょう。
管理栄養士・田中 美穂
≪参考資料≫
・上手な話し方が面白いほど身につく本
著者:櫻井 弘
参考ページ 24,66,102
・コクヨの3ステップ会議術
著者:下地 寛也
参考ページ 74,90