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2019/07/12

【コラム】遺伝子組み換え食品の影響とリスク回避


遺伝子組み換え食品と聞いて皆さんは何をイメージしますか?

「安定した供給が望まれる」大豆製品に記載されている」など様々なイメージを持っているかと思います。今回は遺伝子組み換え食品についてお伝えしていきます。栄養指導や家族、友人の方へお伝えして購入する際の選択の基準にしていきましょう。

1.遺伝子組み換え食品とは
遺伝子組換え食品とは、他の生物から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、その性質を持たせたい植物などに組み込む技術を利用して作られた食品です。(出典:消費者庁HP)

つまり、自然には起こりうることのない人工的な方法で野菜や果物の中にある遺伝子を取り出して他の食品に加えることになります。

遺伝子組み換え食品の安全性については「食品衛生法」及び「食品安全基本法」で定められています。しかし、消費者にとっては購入する際、目に見える表示と選択する基準を持つことが重要となります。

 

2.遺伝子組み換え食品がもたらす影響
世界でも遺伝子組み換え食品については賛否両論になっているのが実情です。

遺伝子組み換え食品メリットは、品種の性質を増やすための時間がかからない事と、食糧の供給が安定する事です。遺伝子組み換えを行わず品種の性質を変える場合は、何世代もの交配を繰り返す必要があります。また、悪天候や害虫にも強い作物が栽培できれば安定して収穫時期を迎えられます。

しかし、除草剤に強い作物が遺伝子組み換えにより作られた際に、強力な除草剤が散布される可能性があります。遺伝子組み換え食品自体の安全性も曖昧な上、除草剤などの農薬の影響を考えるのであれば遺伝子組み換え食品を避けた方が体には良いです。

 

3.遺伝子組み換え食品の表示
日本の遺伝子組み換え食品の表示を見かけることは一部の食品のみではないでしょうか。

その理由として表示義務があるのは次の8つの作物です。

①大豆
②とうもろこし
③ばれいしょ
④なたね
⑤綿実
⑥アルファルファ
⑦てん菜
⑧パパイヤ

更に、これらを原材料にして作られる加工品については33品目のみが表示義務があるのです。つまり、表示されていない食品も存在しているので注意が必要です。

 

4.表示制度の改正・厳格化
2023年に表示制度の改正がされます。
以前より表示の制度が厳格化されるので、購入する際に食品の裏側をチェックしてみてください。

表示が厳格化されることもあり今後も遺伝子組み換え食品については購入する際のチェックが重要です。健康な食生活を過ごすためには遺伝子組み換え食品のもの、自然に栽培された作物、どちらをどのようにして選ぶのか、私達管理栄養士・栄養士が消費者へ正確な情報を伝えていかなくてはいけません。今後も改正をしていく可能性もあるので遺伝子組み換え食品についての情報を取り入れて、栄養指導などで伝えていきましょう。

管理栄養士・田中 美穂

≪参考資料≫
・消費者庁 HP
・ジャーナリストレポート
https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/idenshikumikae-1




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