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2020/09/17

【管理栄養士が調べてみた】最近のトレンド!ダイエットサプリメントについて


今年は新型コロナウイルス感染症の流行による在宅勤務や外出自粛により、体重が増加してしまったという声も聞きます。
日頃、保健指導などでダイエット効果を謳うサプリメントについて聞かれ、返答に困った経験をお持ちの管理栄養士・栄養士の方もいらっしゃるかと思います。

今回は最近のトレンドのダイエットサプリメントにはどんなものがあるのかチェックしていきましょう。

 

《ダイエットサプリメントの種類と主成分》

サプリメントは医薬品ではないため効果・効能を謳うことができません。しかし「機能性表示食品」として販売することで、健康機能を期待させる商品が数多く存在しています。

 

 

 

① 「体重やお腹の脂肪を減らすのを助ける」タイプ

  • 「体重、おなか回り、BMIが気になる方に」等、肥満に対しての訴求ワードが並ぶ。

【主な食品成分】

・葛の花由来イソフラボン、アフリカンマンゴノキ

 

② 「脂肪と糖の吸収を抑える」タイプ

  • ブロック、カロリーカットなどの文言が使われている。
  • 特定保健機能食品(トクホ)の認定を受けたペットボトル飲料もある。

【主な食品成分】

・ギムネマシルベスタ・桑の葉などのハーブ
・難消化性デキストリンなどの水溶性食物繊維
・キトサンなどの動物性食物繊維

 

③「体内・腸内フローラ、腸活」などの便秘改善を彷彿とさせるタイプ

  • 「生酵素・乳酸菌」「クレンズ」などの言葉を含み、あたかも便通が良くなるようなイメージワードを用いた商品。

【主な食品成分】

・穀物麹・乳酸菌・発酵紅茶エキス(コンブチャ)などの菌由来食品
・難消化性デキストリンなどの水溶性食物繊維

 

★番外編★

一般用医薬品(ドラッグストア等で購入できる医薬品)にも、脂肪分解や燃焼効果を表示したものがあります。
これらは効能が認められている医薬品で「肥満症に効く」などといった表現が可能です。

【主な漢方薬】

防風通聖散、大柴胡湯、防已黄耆湯

 

まとめ

筆者も特定保健指導中に「サプリって効果ありますか?」「こんなサプリ飲んでいます!」と言われ、困ってしまったことが何度もあります。
しかしそのような意識を持つ対象者様は行動変容ステージにおいて既に準備期か実行期にあることから、保健指導でこちらから提供した一言がステージアップのチャンスとなる可能性もあります。
対象者様はどのような効果・作用を期待してサプリメントを選ばれたかを聞き取ってみてください。
そして、生活習慣改善や禁煙が土台であること、またサプリメントは補助的な意味合いで用いるということをお伝えしてみてはいかがでしょうか。

 

管理栄養士・中級食品表示診断士・医薬品登録販売者 栗城智子

 

《参考資料》

・厚生労働省資料 「医療用医薬品と一般用医薬品の比較について」
 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/09/s0906-6c.html

・厚生労働省資料 「健康食品」
 https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/pamph_healthfood_d.pdf

・消費者庁資料 「『機能性表示食品』って何?」
 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/about_foods_with_function_claims/pdf/150810_1.pdf

・厚生労働省 e-ヘルスネット「行動変容ステージモデル」
 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-07-001.html




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