レシピ
2019/09/10
【レシピ】防災対策レシピ
9月は防災月間ですね。
地震・台風・洪水はいつやってくるかわかりません。災害時こそ食事が重要です。
もし災害が起こった時に自分自身や家族の健康のため、また栄養士として地域にも貢献できるように日頃から意識を高めておきましょう。
これまでの被災地の支援物質の到着状況では、おにぎり、パン、カップ麺などの炭水化物が主でたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の不足が目立つようです。支援物質が到着しましたら、果汁ジュース、野菜ジュース、栄養ドリンク、栄養機能食品などの利用も考慮し各栄養素の補給を可能な範囲ですすめましょう。
被災後で食事量が減り水分量の少ない食事を摂取するようになると、自覚している以上に水分摂取が減少します。積極的に水分を摂る事、水分の摂取を控えない事を伝えましょう。
食事に注意が必要な方への配慮を忘れないようにしましょう。
ポリ袋レシピ
災害の時は、食事による安らぎを求めて、温かい食事や汁物のニーズが高まります。今回はポリ袋・レシピのご紹介です。
ポリ袋・レシピとはポリ袋(高密度ポリエチレン製)を使用した調理法で、ポリ袋に食材を入れてそのまま湯煎にかけるだけでご飯やおかずが作れます。
洗いものを増やさず簡単で温かい食事が非常時でも食べられます。電子レンジが使えない時にこの方法で食品を温める事もできます。
<ご飯の作り方>
材料1人分
米 …1/2 カップ、水… 1/2 カップ 、ポリ袋… 1枚
- ポリ袋に米を入れ、袋の中で少しの水(分量外)で軽くもみ洗いし、米がこぼれないように気を付けながら水を捨てる。
- 米の入ったポリ袋に分量の水を加え、袋の空気を十分抜いてねじって上の方で結ぶ。
- 湯を沸かした鍋(100度以下)に入れて約 20 分茹でる。
<カレーの作り方>
材料1人分
にんじん…20g、玉ねぎ…50g、ピーマン…10g、 キャベツ…30g、ツナ缶…20g、カレール…8g、水…100cc
- 野菜は皮をむき、人参はピーラースライスし、玉ねぎ、キャベツ、ピーマンは手で小さくちぎる。
- ポリ袋に材料をすべて入れ、全体になじませて空気をしっかりと抜いてねじって上の方で結ぶ。
- 湯を沸かした鍋(100度以下)に入れ、約20分加熱する。
- 袋のままよく揉んで混ぜそのまま器にかぶせる。
※必ず高密度ポリエチレンの半透明袋を使用して下さい(耐熱温度110度)
※鍋底は熱くなるので、皿を一枚いれ、また鍋のふちにポリ袋の先がかからないようにしましょう。
※まな板や包丁が使えない時は、キッチンばさみやスライサー、ピーラーなどを使用しましょう。
※沢山作りたい時はポリ袋に沢山入れるのではなく、ポリ袋の数を増やしましょう。
管理栄養士・飯塚 典子
≪参考資料≫
非常食について(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1609/spe1_02.html
避難生活で生じる健康問題を予防するための栄養・食生活について
http://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/pdf/eiyo_pro.pdf